第6波の真っただ中
この原稿を書いている2月17日現在は、東京都の感染者数はわずかにピークは越えたものの17000人前後で推移しており、重症者は81人、死亡が24人というのがLINEで東京都から送られてきているデータです。死亡者が第5波よりも多いというのが話題になっておりますが、もともと超高齢者が感染した場合、人工呼吸器はつけないという選択をする場合がほとんどですから、そういった方の死亡が増えていると思われます。
オミクロン株は重症化しにくいといわれてきましたが、過去最高の感染者数で積み重なってきますと、その中で重症化される方々も増えてきます。第5波の重症者は300人程度に達していましたので、100-150人程度には達するかもしれません。
PCRの件数は25000件/日程度に上がってきておりますが、物資不足が深刻になっています。PCRの試薬も足りなくなってきておりますし、綿棒すら足りない状況のようです。コロナが始まって、建築資材やマスク・アルコールなどの感染防護の資材、いろんなものが足りないという現象が起きておりますが、これは長引くデフレーションで、企業がギリギリまでコストカットを続けた結果、在庫を抱える余力が低下してきていることの表れのような気がしています。物資の供給は市場原理だけに任せると困難で、国全体で供給をコントロールするような仕組みが求められていると思っています。
野球に例えるといまは6回裏である、と言っていた先生がいましたが、全く同感で、7回表に対する備えが必要です。ウィズコロナはすくなくとも数年は続くと考え、長期的な視点で考えていきましょう。近年、阪神・淡路大震災、東日本大震災、そして今回のコロナ渦と、10年周期ぐらいで大きな混乱が起きております。今後も違うことが起きるかもしれません。乗り越えていきましょう。