メニュー

SU薬

SUとは、スルホニル・ウレアの略です。インスリンを注射しなくても、糖尿病を薬で治療するという初めての治療薬として、SUが登場したのは1956年のことでした。トルブタミドという第一世代のSU薬です。膵臓のベータ細胞からインスリンが分泌されるのですが、ベータ細胞にはSU受容体が表面にあり、この受容体にくっついて、インスリンの分泌を助ける作用です。その後、作用を強力にした第2世代のグリベンクラミド、インスリン抵抗性の改善も併せ持つとされる第3世代のアマリール🄬が登場し、今に至ります。

SU薬といえば低血糖?

DPP4阻害薬阻害薬のページにも記載しましたが、SU薬といえば、とにかく低血糖が問題となるイメージがあります。しかし、空腹時血糖値を測定し、低血糖がないことを確認できていれば、大きな問題は起こりません。SU薬は、経口摂取が不安定な胃腸炎などのシックデイの状況では、服用を中止する必要があります。低血糖の対応ができていれば、そのほかの消化器症状などの副作用は少なく、現在の状況でも比較的安全に使用できるお薬だと思います。

グリベンクラミドは、作用が強力な反面、低血糖リスクが高いため、現在使用することはありません。アマリールを0.5mgや1mg/日の少量から、もしくは、よりマイルドな作用を期待してグリミクロンを少量から(20mg/日)用いる場合があります。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME