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高尿酸血症、痛風

プリン体の代謝産物を尿酸と呼んでいます。普段は血液中に溶けていますが、尿酸の濃度が高くなり、大体7.0mg/dLを超えるようになると、血液中に尿酸の結晶が出現し、特に関節内に結晶として析出しやすくなります。尿酸血症が出現すると強い炎症が出現し、特に足の親指の付け根に痛みが出現します。

原因

高尿酸血症の患者さんは、飲酒を伴うことが多いです。特にビールなどの醸造酒は、多量のプリン体を含んでおり、痛風の原因となります。また、肥満や生活習慣の乱れが影響していることが多く、食事栄養指導が必要です。

痛風発作時

痛風発作は繰り返す場合があり、むずむずした異常な感覚が発作の前に出現する場合があります。コルヒチンは1錠(0.5mg)用いると有効な場合があります。痛風発作が頻発する場合には、コルヒチン1日1錠を連日内服させるコルヒチン・カバーが有効です。

痛風発作が起こった時には、ロキソニンなどの非ステロイド抗炎症薬が有効です。痛風発作時には、尿酸を低下させると、かえって関節内の尿酸血症析出が起こりやすくなるので、フェブリクなどの尿酸降下薬を開始しません。

高尿酸血症に対する治療

尿酸値8mg/dLが尿酸を下げる薬を開始する目安です。

病態に応じて、フェブリク、ユリスなどの尿酸降下薬を使います。1か月後に採血をし、薬の有効性を確認します。

痛風が頻発している患者様には

関節内に痛風結節がしっかりとできてしまっていますと、痛風が再発しやすくなります。繰り返す痛みのためにQOLが低下してしまいます。この場合、食事療法と薬物療法を組み合わせて、

尿酸値6mg/dL以下を1年間以上長期に維持することを目指します。1年経過すると、尿酸結晶が溶解し、再発率が低下することが示されています。

 

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