当院の栄養指導
当院には管理栄養士が常駐しています
当院では、管理栄養士が常駐し、栄養指導を極力その日に受けられる体制を整えています。管理栄養士は、管理栄養士養成課程もしくは栄養士養成課程のある大学、短期大学、専門学校に入学し、4年以上の食にかかわる教育をうけ、所定の単位を取得して卒業したうえで管理栄養士国家試験に合格し、厚生労働大臣から国家資格を授与された、食のスペシャリストです。
糖尿病治療と食事
糖尿病治療の成否には、食事療法が大きく影響します。糖尿病の管理を行う上で、医師だけで、患者さんごとの食事内容を把握することは限界があり、管理栄養士による栄養指導の役割が大きくなってきています。また、高血圧、コレステロール血症、高尿酸血症、肥満症(BMI>30)についても栄養指導を保険で実施することが認められております。
栄養指導内容
・食習慣・生活スタイルの改善
まず患者様の現状の食生活について丹念にヒアリングを行い、課題や問題点を見出して、具体的な改善指導や改善提案を行います。
・対象疾患に合わせた食事療法のご提案
病気や疾患により身体機能が低下すると、特定の食材を控えたり、栄養バランスに配慮しなければならない場合があります。
高血圧があれば塩分を制限する必要がありますし、糖尿病の患者さんは、エネルギーの取りすぎも、取らなさすぎも問題があり、体格に応じたエネルギー摂取が必要になります。高コレステロール血症であれば飽和脂肪酸の摂取制限が、高尿酸血症であればプリン体の摂取制限が必要です。
管理栄養士は、患者の対象疾患に合わせた食事療法の必要性を説明し、定期的に食事療法の効果を観察します。
・調理法や献立のご提案
食事療法を実践する方に対して、献立や調理法に関しての提案をします。患者様のおかれた状況に配慮して、無理のない食事療法のアドバイスを行っております。
栄養指導を実施したあと、管理栄養士から医師に、患者さんごとの問題点、改善するポイントを医師に報告するようにしており、次回からの糖尿病治療に生かす体制を作っております。