新型コロナウイルスの感染対策
2020年初頭から猛威をふるったCOVID-19。東京オリンピックと同時にやってきた第5波が収まり、これをかいている2021年12月28日は東京の感染者数は40-50名で推移しており、まだかなり少ないものの徐々に増加しつつあります。今後の動向は読めないものの、第6波が2022年の初めに来ることはほぼ確実です。
診察室で患者様とお話をしていると、コロナが心配で外出をしなくなったという高齢の方が今も目につきます。たしかに、高齢者ほど重症化する可能性が高く、リスクを考えると、外出に消極的になるのも理解できます。
私は、人間持って生まれた外に出たい、人と交流したいという欲求はなくならず、コロナも当面なくならない以上、コロナと折り合いをつけて社会生活を営んでゆくというスタイルがこの数年で定着してゆくと考えております。感染予防対策として有効と考えられているアルコールスプレーによる手指の消毒、外出時のマスクの着用、3つの密を避けることは、これからもその有効性は変わらないでしょう。必要な感染対策を行いながら社会生活も行ってゆく、そのバランスを探る作業が大切と思います。
欧米人はなかなかマスクを着用する文化が根付かないという指摘があります。一方で日本人は同調意識が強い面があり、わりと柔軟に世の中の変化に適応できるという性質があります。第5波の急速な収束の原因として、日本のマスク文化は大きいでしょう。かくいう私もコロナ前に病院内でマスクをするのは、インフルエンザ患者さんを診察するときだけに限られておりました。耳の後ろの皮膚も弱く、よく皮膚炎を起こしていましたが、現在は皮膚が強くなり、切れることはなくなっております。
当院でも感染対策をしっかり行ってゆきますので安心してご来院ください。