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インフルエンザワクチンの有効性

[2023.09.18]

現在(2023年9/18)はコロナ第9波の真っただ中にあり、発熱外来を行っていない当院でも連日陽性者が出ております。また、かかりつけの患者様からも、陽性になったがどうしたらいいか、という問い合わせをよく受けております。

コロナの流行と同時に、インフルエンザ感染症も流行期に入っております。インフルエンザウイルスは5類感染症ですので、定点医療機関からの患者報告が以前から行われておりますが、2023年9月の第2週の都内定点医療機関からの患者報告数は5.95人と、流行開始の目安となる定点当たり1.0人を超えています。
インフルエンザは例年12月から3月にかけて流行し、春になるとほとんど報告されなくなるのが毎年の傾向でしたが、2022年冬から今年2023年にかけては、春・夏通じて継続的にインフルエンザが発生しており、流行開始の目安となる定点当たり1.0人を超える状況が続いているという異常な状態です。

この原因としまして考えられることは、夏季に南半球で流行する季節性インフルエンザが旅行者により日本に持ち込まれ、夏でも感染が拡大しているという要因、そしてこの数年マスク政策でインフルエンザがほぼゼロに抑えられていたため、インフルエンザに対する免疫のある人が少なく、5類になってマスクをする人が激減し、感染が拡大していると考えられます。

日本におけるこれまでのデータから、インフルエンザワクチンを接種した場合、接種しなかった場合と比較して感染を約60%防止できると考えられております。また、感染してしまった場合でも、入院や重症化を阻止できると考えられております。以上の状況から、今冬(秋)については、例年よりも早めのインフルエンザ予防接種が望ましいと思われます。

当院では10月2日からインフルエンザ予防接種を開始します。すでに十分な量を確保しておりますので、ご希望の方はご連絡をお願いいたします。当院では、コロナワクチン接種も実施しており、インフルエンザワクチンとの同時接種も行っております。

インフルエンザワクチンを接種してから、効果が発揮されるまで2週間程度かかるといわれており、また、接種したワクチンは5か月間持続すると考えられております。皆様の接種がスムーズに行えるように職員一同準備をしてお待ちしております。

 

 

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