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コロナは収束へ向かっている

[2025.02.20]

寒い日々が続いております。当院では、風邪で外来を受診される方は相変わらず多いですが、新型コロナウイルスの感染状況について、当院の肌感覚としては収束に向かいつつあるように感じています。

今冬はインフルエンザの大流行があり、特に年末には多くの患者さんが押し寄せました。しかし、新型コロナウイルスに関しては、2月頃に増加するのではないかと予測していたものの、実際には一日に1~2人程度の患者さんが来院する程度で、爆発的な増加は見られていません。また、軽症者が増え、発熱のない患者さんが多い傾向にあります。

統計的には、2025年2月20日現在、日本における新型コロナウイルスの累計感染者数は約3,500万人と報告されています。これは日本の全人口の約28%に相当します。ただし、この数字には再感染者も含まれており、さらに無症状で医療機関を受診していない人や、症状があっても検査を受けていない人が多数いると考えられます。そのため、実際の感染者数は報告値を大きく上回り、場合によっては倍程度に達している可能性もあります。

集団免疫の形成には人口の約70%が免疫を持つ必要があるとされていますが、現在の日本ではすでにそれに近い水準に達している可能性があります。これが、新型コロナウイルスの感染拡大が抑えられている要因の一つかもしれません。

今後は、新型コロナウイルスは世界から消えてしまうことはなく、ライノ・エンテロウイルスのような一般的な風邪のようなものに収束していく可能性もあると考えますが、現段階では引き続き、感染状況を注視しながら、適切な診療と対応を行っていくことが重要だと考えています。

軽症者の増加と抗原検査の必要性

最近、鼻水や咳といった軽い症状があるものの、発熱がない患者さんが増えている傾向が見られます。以前のように、高熱が出る人だけに抗原検査を実施する方法では、感染者を見逃す可能性が高くなっています。そのため、抗原検査の実施基準を見直し、検査の敷居を下げることが感染対策として重要になると考えられます。

当院でも、発熱の有無に関わらず、疑わしい症状のある患者さんに対して、より積極的に抗原検査を実施する方針を検討しています。これにより、感染拡大のリスクを低減し、患者様が安心して通院できるクリニックの環境を維持することを目標としたいと思います。

 

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