第7波
2020年3月から猛威をふるった新型コロナウイルス感染症ですが、昨日7月5日東京都でも5302人と大幅な増加を示し、第7波に突入したと考えられます。現在のオミクロン株は感染力は強いのですが、毒性はデルタ株よりもかなり低下しているため、その点はよりインフルエンザなどの感染症に近づいてきています。しかし、感染しますと長期休養を余儀なくされる状況はかわらず、社会的なインパクトはまだまだ小さくなっておりません。
当院は新型コロナウイルス感染症を見る設備や検査体制が整っていません。関東中央病院時代は宿直も救急当番も行っており、風邪患者をみるのもそれなりに自信をもっていた状況だけに、当初この場所でクリニックを開設することが決まったとき、なんとか発熱外来もできないかと内装図面を検討したのですが、入口がひとつしかないのと、患者動線をわけることがスペース的にどうしても無理でした。現在は、発熱患者で新型コロナウイルス感染症が疑われる患者さんについては、電話でPCRができる施設をお勧めする程度の対応となってしまい、内心忸怩たる思いがあります。しかし、新型コロナ陽性の患者さんを院内に入れてしまいますと、職員や基礎疾患をもつ患者さんに感染させてしまうリスクがある。職員一人でも感染してしまえば、診療休止にせざるを得ないということで、やむを得ない状況とご理解をお願いしております。
逆に、発熱はない風邪症状については診察させていただくことがあります。先日、咳が長引く患者さんを診察し、保温と漢方薬で改善を見たときはうれしかったです。コロナが落ち着いて、平常状態に戻るまでにしばらくかかかります。冷房で体調を崩される方も多いので、皆様も一層の体調管理をお願いいたします。特に、喫煙と飲酒はのどに刺激となりますので、風邪で体調を崩している間は控えていただくようお願いしています。