採血後の止血について
[2023.03.08]
当院は糖尿病や甲状腺の病気を持つ方が多く受診されており、毎回受診ごとに採血を行っている方も多くいらっしゃいます。
採血をしていると「今まで他院で採血をしたときに刺された部分がアザのようになりました。」と相談されることがあります。当院でもまれですが、採血後アザになる方がおられます。これは血管から血液が漏れて皮膚の下に広がるために起こる現象です。
さした場所がアザになる原因
- 採血後の止血が不十分
- 腕や血管が動くことで一度血管に刺さったが針が抜け、そこから皮下に血液が漏れる、刺していない部分にも傷がつきそこから出血する
- 血液がサラサラになる薬等を内服しているが止血時間が不十分である
おおきな理由としては上記ですが、ほかにも
- 体質的な問題で、血管壁がもろく血液が漏れやすい(加齢の変化や動脈硬化により起こりやすいと考えられる)
- 採血直後に激しい運動をする、重い荷物をすぐに持つ
- 上腕部を締め付ける袖の衣服の着用
などがあります。
アザにならないためには
- 止血を十分に(5分程。個人差あり)すること
- しっかりと針を刺した部分を押さえること
- 止血時に揉まないこと
- 採血した腕に負荷をかけすぎないこと
が大切です。
アザができても自然に改善します
内出血が止まったかは目視では確認ができません。したがって、待合室に戻った後も止血すると内出血、アザの予防になると考えます。
アザが出来てしまった場合でも自然に治ることがほとんどであり、だんだんアザの色が薄く変化していって7-10日で消失することが多いと言われています。
採血について、不安な時はいつでも看護師にご相談ください。