2022年を振り返って
12月28日に今年最後の診療と大掃除を無事に終えることができました。当院のスタッフ、かかりつけの患者様、そして昨年度まで在籍していた関東中央病院やまわりの開業医の先生方などのサポートに感謝申し上げます。
5月のオープンから8か月が過ぎようとしておりますが、ついこの間まで大病院の勤務医で、若手医師の指導から当直まで行っていたのが遠い昔のように思われます。私の医師人生はあらたな局面になり、開業医としての大変なこともありますが、それ以上に日々の仕事にやりがいと楽しみを見出しております。
糖尿病診療については、9月にツイミーグの長期処方解禁されたことが大きな出来事でした。何しろ久しぶりの新規糖尿病薬の発売で、メトホルミンを改変した薬なのにインスリン分泌促進薬でもあるという2面性、そして今年になって血糖依存性のインスリン分泌のメカニズムや、β細胞の保護のメカニズムなどが国内の研究者から発表され、大変興奮して論文を読んだりしていました。ツイミーグがどのような患者様に最適なのか、今後よく見極め、当院の糖尿病診療をより高めていきたいです。
また、漢方治療について、私が思った以上に患者さんからの要望・期待が強いということを感じ、本腰を入れて勉強するようになりました。10年ぐらい前に、新見正則先生の講演会を聞いて漢方について多少勉強していたことが役に立ちました。患者様からも体調がよくなったという喜びの声をたくさんいただき、医師冥利に尽きる思いと、今後とも漢方の勉強を続け患者様のQOL向上に生かしたいと考えています。
甲状腺疾患、特にバセドウ病についても、近隣の開業医様からのご紹介で初診の患者様をたくさん診療することができました。関東中央病院時代よりも、若くて妊娠可能年齢の患者様が多く来院され、一層の責任感をもって診療にあたってゆきたいと考えております。
2023年も当院をよろしくお願いいたします。