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たんぱく質不足の解消法

[2022.07.21]

当院で栄養指導を担当しております管理栄養士の森田です。本日は、栄養指導のなかで大きなテーマである、たんぱく質をどうやって補うのかついて、私の考えていることを書いてみようと思います。

たんぱく質とは、肉や魚や大豆に含まれる栄養素で、主に体の筋肉や皮膚、臓器、髪の毛、爪、血液などに変わる栄養素です。

たんぱく質は、上記の通り、体を作る上で大切な部分を支える栄養素となっていますので、不足してしまうと、体に不調がでてきてしまうこともあります。

しかし、一般的に現代人は、炭水化物(米、パン、麺など)や脂肪(油)の摂取が多くなりがちで、たんぱく質が不足しやすいです。

たんぱく質は、日々忙しくなるほど、不足しがちになります。なぜなら、時間と手間をかけて食事を作ることが難しくなるからです。魚を焼くということひとつとっても、大変ですので “じゃあお昼はそうめんでもゆでましょう” ということになりがちです。

一方で、高たんぱくな食事は一般に、脂肪も多く含んでいます。卵は手軽にたんぱく質が取れる食材ですが、脂質も含んでいます。ステーキ肉のような脂身の多い肉は脂質の割合がたんぱく質より高いです。

このように、たんぱく質だけを摂るということはとても難しいことです。

(食事を楽しむうえで、たまには、そうめんの日やステーキの日もあっても私は良いと思います。)

では、どのような食材で必要なたんぱく質を補えばいいのでしょうか。

一番いいのは、魚を食べることです。特に青魚には、たんぱく質だけでなく、良質な油分(DHA、EPA)も含まれています。この油分は、体内の脂肪の燃焼や、動脈硬化を防ぐ働きがあるといわれています。しかし魚を毎日食べるということは難しいという人もいることでしょう。

例えば、アスリートは、多くのたんぱく質が必要になりますので、卵白やプロテイン、鳥のささ身などでたんぱく質を摂取しています。気を付けないと、たんぱく質はどうしても不足しがちになりますので、こういった食品を利用するのも一つの手だと考えます。

さらにもう一つ。筋力増加に関しては、たんぱく質を摂取するだけでは難しいので、適度に運動をすることも大切です。例えば当院の患者さんの中には、月に1回のクリニックまでは往復で歩いてこられるという方も多くいらっしゃいます。このように、さまざまな工夫をして運動量を確保している方が多く、その努力には頭が下がります。

最後に、暑い夏がまだまだ続きますが、こまめな水分補給と暑さに負けない体づくりを大切に、今年の夏も楽しみましょう。

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