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院長コラム

糖尿病治療のコンセンサスステートメント2022(2022.09.11更新)

先日、糖尿病学会の坊内先生らのグループにより、糖尿病学会のコンセンサスステートメントが発表されました。このステートメントでは、日本人の2型糖尿病患者では、欧米でインスリン抵抗性が主体であるのに比べて、抵抗性とインスリン分泌低下が混在しており、非肥満であっても糖尿病を発症する症例が多いということ、欧米のエビデンスが必ずしも日本人に適応されないこと、高齢者の2型糖尿病患者さんは安全性やアドヒアランスの観点から、総合的な管理が必要であることから、日本人、ひいては、東洋人の糖尿病の治療ガイドを作成しようという大変意欲的なものであり、これがでてきたことは大変喜ばしいことだと思います。

このステートメントでは、公式に初めて、糖尿病患者さんを肥満(BMI>25)と非肥満(BMI<25)に分けて、前者では、体重を減らすようなSGLT2iやGLP-1製剤、そしてメトホルミンを、後者では、インスリン分泌系の薬剤であるDPP4i やグリニド、SUを積極的に使ってゆこうというものです。以前のコラムで、何度か患者様のBMIで治療方針を分けるべきということを申しておりますが、公にこのようなステートメントが出てきたことは大変うれしく思っております。

ステートメントにおける薬剤の選択に関して、私の意見を述べさせていただくと、非肥満においては、食後のインスリン分泌をかなり促進するであろうイメグリミンを、もう少し優先度を上げても良いと思いますし、非肥満でSGLT2が順位が低いながらも推奨薬として挙げられていることについては異論がありますが、今後、新たな知見によりさらに改訂され、よりよいものができてくることが期待できます。

当院でも、このステートメントを大いに参考にして、明日からの糖尿病治療を考えてゆきたいと思います。

http://www.fa.kyorin.co.jp/jds/uploads/65_419.pdf

 

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