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インフルエンザB型の特徴(2025–2026シーズン)

[2026.01.26]

2025年11月から12月にかけて、インフルエンザの流行のピークがあり、当院の発熱外来にも多くの患者さんが来院されました。この時期は、ほとんどがインフルエンザA型でした。

ところが2026年に入ってからは、インフルエンザB型の患者さんが増え始め、年明け以降はB型陽性の方が目立つ状況となっています。11月にA型に感染し、その後B型にかかる方も実際に数名いらっしゃいました。A型にかかってもB型への免疫は基本的に得られないため、「二度感染すること」が起こり得ます。

インフルエンザA型は、表面抗原であるH(ヘマグルチニン)とN(ノイラミニダーゼ)の組み合わせでH1N1やH3N2などと分類されます。鳥インフルエンザ由来の遺伝子が入り込むこともあり、変異が非常に激しく、過去にはたびたびパンデミックを引き起こしてきました。

一方、インフルエンザB型にはH1N1のような分類はなく、主にVictoria系統などの「系統」で分けられます。B型は基本的に人の間だけで循環するウイルスで、A型ほど大きな遺伝子変異や世界的流行は起こしません。

しかし、「B型は軽症」というイメージは、現在の診療現場では必ずしも当てはまりません。

インフルエンザB型は、これまで「流行期の終盤に少数みられる」「比較的軽症が多い」と言われてきました。しかし今シーズン当院で診療している印象では、それ以上の割合でB型が検出されており、38度台、時に39度台の発熱を呈する方も少なくありません。従来のイメージとは異なり、A型と同程度、あるいはそれ以上につらそうな方もみられています。

一般的には、B型は下痢や腹痛などの胃腸症状を伴うことがあると言われておりましたが、今冬当院ではそのような症状はあまり多くなく、主に発熱、咽頭痛、全身倦怠感といった典型的なインフルエンザ症状が中心です。

治療については、タミフルやゾフルーザなどの抗インフルエンザ薬はA型・B型いずれにも有効です。こんなに構造が違うのに、不思議なことです。

検査についてですが、インフルエンザは発熱から12時間以上経過しないと抗原検査で陽性になりにくいと言われています。一方、当院では発症早期でも陽性となるケースが少なくありません。現在はコロナとインフルエンザの同時流行が前提の状況ですので、「まだ早いかも」と時間にこだわりすぎず、発熱や強い症状があれば早めに受診してください。

インフルエンザはA型でもB型でも、つらさに大きな差はありません。型で油断せず、体調の変化があれば早めの対応を心がけましょう。

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