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肥満外来

当院では、健康障害を伴う肥満や生活習慣病の改善を目指す肥満外来を開設しています。単に体重を落とすことだけを目的にするのではなく、体重増加の背景に別の病気が隠れていないかを丁寧に調べたうえで治療を進めることが重要です。当院では管理栄養士による食事支援を中心に、患者さんの体質に合わせた漢方薬の提案や、安全性を考慮した薬物療法を組み合わせて無理のない体重管理を支えます。

肥満外来とは?健康的な体づくりを目指す治療

肥満外来は、医学的な視点から体重増加の原因を特定し、健康障害の予防や改善を目指す専門の診療窓口です。自己流の過度な食事制限や極端な運動は、リバウンドや体調不良を招きやすく、長く続けることが難しい場合があります。

医療機関での肥満治療では、患者さんの身体の状態や生活背景を把握し、無理なく継続できる体重管理計画を立てていきます。糖尿病や高血圧症、脂質異常症などの生活習慣病を合併している場合にも、全身の健康状態を見据えた治療方針を提案いたします。

体重増加の背景に病気が隠れている?二次性肥満の確認

肥満外来を受診された際には、まず診察や血液検査によって二次性肥満のスクリーニング検査を行います。二次性肥満とは、単なるエネルギーの過剰摂取ではなく、ホルモンの異常など特定の病気が原因となって引き起こされる肥満のことです。

原因となる代表的な病気には、以下のようなものがあります。

  • 甲状腺機能低下症・・甲状腺ホルモンの分泌が低下し、代謝が落ちる病気
  • 副腎疾患・・クッシング症候群など、副腎から出るホルモンのバランスが崩れる病気
  • 薬剤性肥満・・他の病気の治療で使用しているお薬の影響による体重増加

検査の結果、二次性肥満であることが明らかになった場合には、原因となっている病気の治療を優先して進めます。原因疾患の治療を行うことで、体重の改善が期待できるためです。

甲状腺の病気に関する詳しい情報は「甲状腺機能低下症」のページを参照してください。

くすき内科クリニックの肥満治療方針

明らかな原因疾患が認められない本態性肥満の場合には、食事療法や運動療法を基本に据え、患者さんの状況に応じた治療を組み合わせます。当院では以下の方法を取り入れ、総合的にサポートいたします。

管理栄養士による生活習慣と食事の支援

当院には管理栄養士が常駐しており、日頃の食事内容やお仕事などの生活リズムを詳しくお伺いしたうえで個別指導を行っています。単に食べる量を減らす指導ではなく、患者さんの体質や生活環境、合併症に合わせた具体的な食事プランを一緒に考えます。

食事療法についての詳細は「糖尿病食事療法について」のページでも解説しています。

体質や体格に合わせた漢方薬の提案

当院では、患者さんの体質や体格、冷えの有無、気血水のバランス、腹診の結果などを総合的に判断し、漢方薬を提案しています。たとえば、体力があり便秘がちな方には「防風通聖散」を用いるなど、個々の状態に適した処方を行います。

漢方診療の考え方については「当院の漢方治療」のページをご覧ください。

条件に応じたお薬による治療

生活習慣の改善を継続しても減量が困難な場合や、一定の医学的基準を満たす場合には、薬物療法の併用を検討することがあります。

本態性肥満に対して一定の条件を満たす方には、食欲を抑える作用を持つサノレックスを使用する場合があります。また、糖尿病を合併している患者さんには、病状に応じてSGLT2阻害薬やGLP-1受容体作動薬などを保険診療内で処方することがあります。

ただし、糖尿病の診断がない方に対して減量のみを目的とした糖尿病治療薬の保険処方はできません。また、診察のうえ適応があり安全に使用できると判断した方に限り、肥満症治療薬ゼップバウンドを自由診療にて処方しています。BMI>27以上の肥満があり、2つ以上の健康障害をもつ患者さんが対象です。持病や服用中のお薬によっては処方できない場合もあります。

ゼップバウンドは、週1回の注射で、GIPとGLP-1という消化管ホルモンの作用を利用する薬です。食欲を抑えるだけでなく、少ない量で満腹になりやすくする方向に働きます。

『打てばずっと痩せる薬』ではなく、治療中に食事量や食べ方を変えて、減った体重をどう維持するかまで一緒に考えることが大切です。まず低用量から始めて、吐き気や便秘などを見ながら調整していきます。

お薬の価格について

ゼップバウンドの価格(税込)

2.5mg 4回分 24000円(1本あたり 6000円)

5mg 4回分 44000円 (1本あたり 11000円)

サノレックスの価格(税込)

1錠あたり 550円 (2週間あたり 7700円)

 

肥満外来についてのよくある質問

Q1. 肥満外来は誰でも受診できますか?

A1. 体重の増加が気になる方や健康診断で減量を指摘された方など、どなたでもご相談いただけます。まずは丁寧な問診と検査を行い、お一人おひとりに合った治療計画をご提案いたします。

Q2. お薬だけを処方してもらうことは可能ですか?

A2. お薬のみの処方は行っておりません。薬物療法は食事療法や運動療法の補助として位置づけられており、医師や管理栄養士による継続的な食事指導と併せて安全に進める必要があります。

Q3. 初診当日に検査は受けられますか?

A3. 初診時に診察と併せて血液検査などを実施し、ホルモンの異常などによる二次性肥満がないか確認を行います。体調やお薬の内服状況についてもお伺いします。

院長より

くすき内科クリニック院長の楠 和久です。私は日本糖尿病学会指導医、日本内分泌学会専門医、糖尿病内科領域指導医として、生活習慣病やホルモン疾患の診療に携わってまいりました。

肥満は単なる体重の問題ではなく、内分泌疾患や生活習慣病と深く結びついています。当院では西洋医学的なアプローチと漢方医学の知見を組み合わせ、無理のない体重管理を支援いたします。世田谷線の上町駅から徒歩1分の場所にございますので、体調管理でお困りの際はご相談ください。

診療のご予約は「Web予約」のページより受け付けております。

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