甲状腺機能低下症
- 疲労感や倦怠感が続いている
- 動作がおそく、眠気が強い
- 寒がりで冷え性であり、普段汗をかかない
- 皮膚も乾燥しやすく、髪の毛がぬけやすい
このような症状がある方は「甲状腺機能低下症」の可能性があり、検査が必要です。
甲状腺機能低下症は、なんらかの原因で血液中の甲状腺ホルモンが低下した状態のことです。自覚症状を伴わない潜在性の甲状腺機能低下を含めると、全人口の1割が該当するといわれています。
甲状腺機能低下症の多くは橋本病に合併しますが、バセドウ病や甲状腺がんの手術後で甲状腺を全摘出した場合や、アイソトープ治療の後、また、頸部の放射線治療のあとにも起こりえます。
症状
甲状腺機能が少し低下したぐらいでは症状がないことが多いのですが、TSHが100以上に著明に上昇するような高度の甲状腺機能低下症では、以下の症状が起こることがあります。
全身の代謝が低下するため、無気力、疲れやすい、物忘れやうつ状態などの精神症状が見られます。
甲状腺ホルモンが低下すると、動作緩慢となり、便秘傾向になります。代謝が低下するため、全身にムコ多糖類が沈着するため、むくみの症状が見られ、体重は増加傾向になります。
脈拍は低下します。
寒がりになります。ときに病的な寒がりが起こりえます。以前救急外来で、真夏にもかかわらず部屋に暖房を焚いて、布団にくるまった状態で発見され救急搬送された甲状腺機能低下症の方がおられました。
採血で診断できる疾患
甲状腺機能低下症は血液検査で診断できます。当院は甲状腺機能低下症の早期発見、治療に力を入れております。該当する可能性のある方はご連絡をいただければ対応させていただきます。